1. 引張り強さ(Tensile Strength)
定義:
チェーンに引張荷重を加えていき、破断する直前に耐えることができる最大荷重のこと。
目的・役割:
バイクや車の発進時や加速時の大トルクを受け止めるために重要。破断せずに荷重を受け止める強度が求められる。
2. 疲れ強さ(Fatigue Strength)
定義:
走行中に繰り返し発生する負荷(特にワインディング走行や高速走行)に対し、長期間使用しても疲労破壊しない強さのこと。
目的・役割:
チェーンの寿命に直結。繰返し荷重に耐えることで、長時間・長距離の使用でも破損リスクを減らす。
3. 耐摩耗(伸び)性能(Wear Resistance / Elongation Resistance)
定義:
チェーン内部(ピン・ブシュ間)の摩耗により全長が伸びる現象に対する抵抗性能。
目的・役割:
チェーンが伸びるとスプロケットとの噛み合いが悪くなり、
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歯飛び
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異音
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最悪の場合、チェーンの破損や脱落
といったトラブルに繋がる。摩耗に強いチェーンはメンテナンス周期も長く、コストパフォーマンスに優れる。