ローラーチェーンを知り尽くしたメーカーだからこそ伝えたい、正しいメンテナンスのすすめ

バイクの走りを支えるローラーチェーン。
この小さな部品は、エンジンの力を確実にタイヤへと伝える、いわば「走るための命綱」です。
しかし、その大切さとは裏腹に、メンテナンスを怠ることでパフォーマンスの低下や、最悪の場合、大きな事故へとつながるリスクをはらんでいます。

ローラーチェーンの劣化が引き起こす“見えないトラブル”

  • 操作性・乗り心地の悪化
     ローラーチェーンの摩耗が進むと、加減速時のレスポンスが鈍くなり、ギクシャクとした不快な走行感になります。

  • 燃費の悪化
     固着や錆によって摺動抵抗(フリクションロス)が増加。エンジンの力が効率よく伝わらず、無駄にガソリンを消費してしまいます。

  • 異音・騒音の増加
     チェーンの緩みや歪みにより、走行中に異音が発生。周囲への迷惑になるだけでなく、部品破損の前兆にもなります。

  • 重大事故のリスク
     摩耗が限界を超えたローラーチェーンは、張り調整ではカバーできません。脱落や切損により、重大なトラブルを引き起こす可能性もあります。


メンテナンスの基本は「早め・こまめに・適切に」

D.I.Dでは、ローラーチェーンのメンテナンスを500km走行ごと、もしくは雨天・高速走行の後を基本としています。
また、紫外線・泥・ホコリ・凍結防止剤などの影響により、想像以上にローラーチェーンは過酷な環境にさらされています。

チェーンルーブで「動き」と「寿命」を守る

当社のD.I.Dローラーチェーンルーブは、潤滑性とシール保護性能を両立。

  • 外プレートと内プレート間へ:シールリングの保護

  • 内プレートとローラー間へ:摺動部への潤滑と静音化

  • 仕上げに:表面の錆防止と油膜形成

ポイントは「走行後の温かいうち」。チェーンが温まっている状態なら、ルーブが奥までしっかりと浸透しやすく、次の走行までに乾燥して飛散も防げます。

また、塗りすぎは逆効果。ルーブが飛び散り、ホイールや周辺部品を汚す原因にもなります。D.I.Dルーブは有機モリブデン配合で、少量でもしっかり効果を発揮します。


張り調整も忘れずに

1,000〜2,000kmごとに、チェーンのたるみを確認しましょう。一般的なバイクでは20〜25mmのたるみが適正ですが、車種により異なりますので、必ずサービスマニュアルを参照してください。

張りすぎや緩みすぎは禁物!

  • 張りすぎ → フレームやスイングアームに干渉、乗り心地や燃費にも悪影響

  • 緩みすぎ → チェーン外れやスプロケットからの脱落


チェーンは消耗品です。交換も忘れずに。

どれだけ丁寧にメンテナンスしても、ローラーチェーンは消耗品です。
以下のような状況が見られたら、交換のサインです。

  • たるみの調整をしても改善しない

  • 明らかな伸び(100リンクで1cm以上)

  • 錆、変色、亀裂

  • 使用から5年以上経過(たとえ走行距離が短くても)


安全で快適な走りは、信頼できるローラーチェーンから。

D.I.Dは、世界中のプロフェッショナルから選ばれているローラーチェーンメーカーです。
だからこそ、「走る・止まる・曲がる」を、しっかりと支えるための正しいメンテナンス知識高品質な製品を提供し続けています。

あなたのバイクライフを支えるのは、見えないところの確かな信頼。
ローラーチェーンの点検・整備を、ぜひ習慣にしてください。

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